喧噪の中で凛と生きる
花はどんな状況の中でも何一つ罪を作らず立派に凛と咲く
その散り際も見事ですね
一方人間となりますと色々な状況の中で身を守る為にカメレオンの様に
色々な言葉や態度で穢れて行かざるを得ない
喧噪の中で人は変わって行く
一年前のその人だと思ってお話をすると手痛い目に遭う事がある
生きる知恵ではなく罪深く穢れて行くのだ
花は自分の色を知らない
何故咲くのかも知らない
然し根だけはしっかりと種の保存を考えている
神職などをしておりますと常々そういう事ばかり考えています
罪は許される
然しその罪は自分の心の中で一生自分の罪を攻め続けるのです
祓えとはその穢れを取り去り罪が自分の中でいつまでも残らないようにするのが
神職の仕事であると心得ております
そこには癒しがあり心が晴れ渡る秘訣があります
だから当神社では会員制をとっております
その方に十分な癒しの時間と祓の時間と人間性の原点回帰の時間が必要だからです
人間は一生涯汚く生きれるほど強くない
また逆に一生綺麗に生きるほど強くはない
世間がそうさせてはおかないという現実もあります
然し穢れの喧噪の中で凛と生きれないという事もないのです
貴女はどういう道を選ぶのでしょうか
それにより人生の結末が決定づけられます
自分らしく生きて幸せだったか自分を騙しながら生きたか
あの世で悔いない様にと願うばかりであります
今日は満月
月を見ながら貴女は何を思うのでしょうか
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝