悲痛にも庭に毎年花が増えて行く 今日で震災から2年半
昨日又多くの花を買って庭に植えた
楽しみの花ならばいいけれど慰霊の為の花々だ
今日当神社でも慰霊祭が行われる
避難している方達が29万人もいると言う
あの時から何も変わっていないと被災地の人達は口をそろえる
あの瞬間を忘れない
親族が集まって寿司を食べて歓談していた
大きなTVに写った信じられないような光景
人が乗った車がおもちゃの様に海にのみ込まれて行く
そのすぐ後に函館の津波も放映されみんな慌てて家に帰って行った
あの時点から原発被害の話しばかりである
私には不思議なジンクスがあって3日同じ夢を見ると
それが現実になる
三日前から御神殿の物がけたたましい揺れの中で落ちて来る
何度元に戻しても又大きな揺れと共に全て落ちて来る
腰まで水があがって来て神棚をどうにかしなければと
汗をかいている夢で目が覚めていた
友人達に話ししても山の上まで水が来るはずがないと
笑われていた
4日目その大惨事を現実に目にする訳である
今でも毎日新聞には死者数と行方不明者数が載っている
あれから月日が過ぎても何も変わらないという悲痛な声
励ます言葉も虚しく聴こえる
一方で日本がオリンピック会場に選ばれ歓喜している
これを機会に何とか明るい日本に戻って欲しいと切に願っている
そういう複雑な思いを胸に慰霊の日々は続く
何ともやるせない気持ちである
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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