子供の頃から弾き続けたピアノとの惜別 最終曲リストの『愛の夢』
鍵盤が象牙の古いピアノ
遂に私の友人のお嬢様のところへお嫁入りすることになった
子供のころから弾いているから思い出がいっぱいある
家族の色々な人生模様も見て来たであろう
しかしまさに今惜別の時である
将来に羽ばたく子へのプレゼントは希望という名の夢である
次に弾いてくださるお嬢様が愛らしい
私の友人のお嬢様なのですが私の親族の子供の彼女なのである
まだ小学校2年生なのですがけなげにその男の子を守るのです
それで次は是非とも彼女に弾いてもらって欲しいと願ったのです
祖父が買ってくれた想い出のピアノ
でも未来ある子供たちに弾いてもらうことこそがこのピアノの
望むところだと思いました
後2時間もしたら一生のお別れである
しかし人間は想い出にしがみついて生きては行けない
どんどん進化しなければならない
次の私はどんな音楽と接しているだろうか
音楽は宇宙からのプレゼントだとピアノの先生に教わった
人生には欠かせない心の旋律
もしかしたらちょっと切ない郷愁が漂うバイオリンかも知れない
昔からの夢でしたからねぇ
今は仕事一筋
まだまだ願いはかないそうもないですが夢だけは捨てない
今迄僕を育ててくれてくれてありがとう
でも いざさらば
想い出のショパンを力いっぱい弾いた
もう思い残すことはない
このピアノの最終曲
リストの『愛の夢』であった
ちょっと頬に涙が伝わっちゃったけどね
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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