彼岸明け またお会い致しましょう 魂よいつまでも永遠に
彼岸明け
遠く彼方へ魂たちは帰って行く
一抹の寂しさを覚えながら
多くの方たちにご先祖様のご供養を頼まれました
ご依頼されるのはそれ相応の知識階級の方々ばかりである
それは何故なのか
多くの苦難を乗り越えて何か目に見えぬ力を感じたというのである
目に見えぬ何かを感じるには人間世界の限界を見なければ
感じれないものである
だから結局信者さんたちは高尚な人間性を持っている方々に
限られて行く
何かをやり遂げた人間たちが集う
私は過去一度も信者募集をしたことはない
門戸だけは開いているができれば多くの人たちを抱え込みたくない
一人一人と心をこめて接することができなくなるからです
心あるものだけが集まればいい
だから宗教法人にも宗教団体にもしない
但し単なる集まりでもない
信者さんたちのためには命懸けの修行を行う
滝に行き汚れを払い山頂に鎮座する神々に会いに行く
まさに目に見えぬ魂との遭遇である
その魂から力をもらってきてみんなに分け与えるのである
彼岸明けになると多くのおにぎりを作るのに職員だけでは手が足りず
アルバイトで多くの方々にもお願いする
その先祖たちの数を数えればどれだけ多くのおにぎりが必要か
御察しはつくでしょう
皆さんそれを持ってあの世に帰られるのです
ざわざわと色々な人たちの声や足音が聞こえてくる
まさに駅か空港ロビーのような感じがします
静かになった
もう誰もいないかと確認して彼岸明けの行事が終わる
そんな毎年の行事なのですがやはり心にぽっかりと
穴が開いたような気持ちになる
明日からまた皆さんのことや皆さんの御先祖様たちを
いつものように拝むというのに
またお会いいたしましょう
皆さんもあの世で幸せにお暮らしください
魂よいつまでも永遠に
一抹のさみしさを覚えながら
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
« 時は駆け足で去って行く それを知らせてくれるのが自然というもの | トップページ | 不足心を起こさず謙虚に素朴に誠実に生きるべし »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 喧噪の中で凛と生きる (2017.03.12)
- 『花便り 菖蒲編』 ~巫女綴り~(2015.06.28)
- 神社にお越しの際は予約を入れて下さい 陰陽道(2017.01.03)
- 薄荷(はっか)の日 北の国から爽やかに ~巫女綴り~(2015.06.20)
- 境内咲いたに純白の芍薬 ~巫女綴り~(2015.06.17)