愛があせて行く 薄れて行く 時と共に それは快楽的愛だから
秋名菊(しゅうめいぎく)
花言葉は
あせて行く愛 薄れて行く愛情
人生の夏の暑さに人は人を愛する
秋になって人は愛に冷めて無情の花を散らす
それは快楽的愛だから
真実の愛は色あせることも薄れて行くこともない
だが真実の愛を知る人は少ない
皆快楽的愛に溺れて行く
真実の愛
それは例えば静かに眠る蒼い色の湖
真実の愛
それは例えばオニキスの首飾り
真実の愛
それは例えば温かな暖炉と食卓
真実の愛を知るには自分の愛が真実でなければならない
その愛をみんなに惜しげもなく分け与えなければならない
愛は普遍なものだから枯れ果てることなどない
だが人はそれを人に与えようとしない
与えるのは快楽的な愛の方である
真実の愛を惜しがり自分自身の為にしか使おうとはしない
そういう愛は条件付きの駆け引きの材料にしか過ぎない
だから色あせて行く
だから薄れて行く
だからお互いに簡単に離別できる
その愛は決して強いものではないから
真実の愛は決して華美なものではない
非常に地味で素朴な田園の様なものである
静かで小鳥が囀り小川のせせらぎが聴こえる中にいる様なものである
そこで種は育ち季節の中で実って行くものである
風に吹かれ雨に打たれ太陽の眩しい光に照らされながら
強く力強く命を育むこと
それが真実の愛というものである
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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