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2013年11月 4日 (月)

自然の摂理に学ぶ 全てが冬支度 厳しい冬に耐えてこそ

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天が高く紅葉が美しい秋

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葉は光合成を止めどんどん散らせて行く

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余分なものを捨てて行く

根に栄養を蓄えるために

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葉は今迄は余分なものではなかった

樹木の根にどんどん栄養を与えていた

それをあえて枯らして行き命を守ることに専念する

自然は偉大だねぇ

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枯れた葉の層は根の保温効果になる

そして多くの栄養分を根に与える

一つの無駄もない営み

それに比べて人間は多くの装飾を捨てようとはしない

益々心にも虚栄心やらプライドなぞという飾りを増やし

身にも高価なものをジャラジャラとつけ出す

あくなき欲望は枯れることを知らない

益々高慢な人となって行く

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パスカルは人間を『思考する葦である』と言った

その当時はそうだったのかも知れないですね

しかし今はどうだろう

人間は欲望を満たすためには手段を選ばない動物と化した

言い過ぎであろうか

少なくとも私にはそう観える

それでは私には欲望はないのかと問われそうだ

確かに欲望はそこに横たわっている

しかしその欲望は人間として『自然回帰』することに向けられる

いかに質素でいかに朴とつに不平不満を言わずに生きて行くか

そして誰もが今忘れているだろう自然や毎日の生活に感謝する心

そういう昔ながらの基本的な生き方に憧れる

これも一つの欲望でありましょう

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冬に備えて漬物作りに励む

アメニモマケズ カゼニモマケズ

そう

もしかして私は宮沢賢治を好きなのかも知れない

ああいう生き方が好きなのに違いない

素朴さとシンプルな思考と奥深き人生

そこにはわずかのお金があればいい

そこには冬を越せるわずかのおかずがあればいい

そこには冬を越すための暖をとる少しの薪があればいい

人生でも一緒じゃないか

春には芽生えに心を弾ませ

夏には暑さの中で躍動し蜃気楼に夢を馳せる

秋には素朴な人となり詩を書きながら冬支度をする

心や身に着いた虚飾や罪穢れを払い清めて

唯人生の冬を乗り越えることだけを考える

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今日の最後に庭先で見たキンレンカ(金連花)の花言葉の様に

愛国心を以って畑を耕し種をまきその成長を汗水たらして

本当に些細でも人の為 国の為 国民の為 世界の為に

役立てたらと思う日々が続く

散り行く木の葉を眺めながらそういうことを秘かに思っている

私こそが一番強欲なのかもしれない

厳しい人生の冬にまだまだ耐えて行く気概がなければ

心の開拓も難しいのではないか

しかしそれでも私はそういう人間になって行きたい

自然の摂理 人生の摂理に逆らうことなく


白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝 

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