自分の心が迷っているのか 人の言葉で惑わされているのか
ドイツの社会学者マックス・ウェーバーは人間社会をエネルギー的に
分かりやすく述べている
例えば100人の人達が自分が歩いている反対方向から歩いて来たら
自分だけ今歩いている方向には歩いて行くことは困難である
100人の人の流れと同じ方向に歩くことしかできない
これは100人のエネルギーには勝てないということを教えている
大体こういう内容だったと思う
私が大学生の頃ウェーバーの研究と出会ったのだが
その時はかなりのショックであった
戦争もそのような理論で起こったのかも知れないとか
色々なことを考えさせられた
目を転じて私生活を見てみますとよくこんなことがある
自分が信念を貫こうとしている時に色々なことを他人から
提案の様にして言われる
何となく提案であるからと受け入れてしまう
そうして行きますと自分の信念らしきものがどんどん変わって行ってしまう
自分の考えが間違っていたように感じる
相手の言っていることがが大変正しく感じてしまう
そこには既に自分がいない
相手の言葉が自分なのです
しかし笑いごとではない
ともすると相手のいいなりになることが正しいことだと錯覚し
下手をすると洗脳された人間みたくなってしまう
そういう事例を多く見て来ました
だから私は難しい話し方をしない
自分の周りに10人の人間がいたら10人の意見に左右された
架空の自分が今の自分だと思った方が正しいと思うよ
周りの人があなたの肉親なら別な話である
他人であったならあなたが最終的にどんな目に遭ったって
サヨナラと背中を向けて行く筈だ
責任なんてないのだから
ほとんどの人間は人の言葉で惑わされている
今年の年頭に私はそう述べておきたい
自分が本当の自分である為にはそういう自分を何回も何回も
見直すことが大切です
そして少し冷静になって時間をおくことです
自分が人の言葉に惑わされていることがよく分かるから
あれ
自分は何を考えていたんだろう
そう思うことはよくあることです
実に恐ろしい
自分の心が迷ってしまっているんです
ですから究極的なことを言いますと人の話は上手に受け流す
色々な角度から自分の考えをまとめる
そうすると何にも惑わされない自信がつきます
自信がついた最終的な自分なりの答えは微動だにしません
これを頑固とは言いません
はっきりとした自分の意見を持っている人間と言います
人との摩擦を恐れてはなりません
それで別れ別れになるんだったら所詮はそれだけの人間にしか
過ぎなかったのです
それは経験上確かなことです
誰にも好かれようと八方美人になりたいから落とし穴がある
人間生きていますと味方もいれば敵もいる
そういう中で人間は実は生きている訳です
自分らしく迷わずに生きることは以上述べた様に大変難しいことです
しかし自分を失ったらそれはあなたの人生ではないのです
私の基本的な考え方は人に安易に迎合しない
自分なりに練り上げた考えに自信を持つ
人に何を言われても結果が全てを物語ると信じる
人の中傷や批判など気にしない
摩擦を恐れない
要は人間とはずるいもので自分より強そうだなと思ったら
めったなことを口にしない
確固たる自信を持った人間を恐れる
中傷や批判を恐れない人間に偉大さらしきものまで感じる
摩擦を恐れない人間にはかかって来れない
そう
要は人間はいつもあなたの心や足元の弱さを見ながら
物事を言って来るのです
正月早々くどくて嫌なことを書きました
しかしあなたがあなたらしくあって欲しいと願うあまりの
愛情だと受け取って下されば幸いです
今年も皆さん惑わされず迷わず自分らしく力強く生きて下さいね
心が余ったらメールなりお電話下さい
多少のアドバイスはできるかも知れないよ
私にとってはみんな家族だから
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
« 新年明けましておめでとうございます 素晴らしい年であります様に | トップページ | 願望と切望の違い その温度差 手に入るもの 夢で終わるもの »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 喧噪の中で凛と生きる (2017.03.12)
- 『花便り 菖蒲編』 ~巫女綴り~(2015.06.28)
- 神社にお越しの際は予約を入れて下さい 陰陽道(2017.01.03)
- 薄荷(はっか)の日 北の国から爽やかに ~巫女綴り~(2015.06.20)
- 境内咲いたに純白の芍薬 ~巫女綴り~(2015.06.17)