心が辛くなったら 心が苦しくなったら 自然に生きてみればいい
心が辛くなったら
宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を読むがいい
心が素朴になれるから
『褒められもせず 苦にもされず 私はそういうものになりたい』
という最後の言葉を聞けば自分の欲が見えて来る
もっと自然なあの頃の自分を想い出せる
心が苦しくなったら近くの自然を見上げてみるがいい
自然は何にも負けずに凛としている
雪が降ろうが暴風に木が倒れそうなくらい揺れようが
又自然の形に戻るしなやかさと強さがある
そこには自然の中で逞しく生きている野鳥の姿がある
小鳥の声を聴くと心がとても癒される
小鳥たちに悩みはない
それに比べて私達人間は何故悩むのか
ある時は複雑な人間関係
又ある時は自分の欲と煩悩と虚栄心が人間を苦しめているのだ
宮沢賢治の様に『でくの坊と呼ばれ』・・・
そういうものであってもいいのだという覚悟がないから辛くなる
自分の身の丈を知り
不平不満があれば
又我儘が起きたと自分を叱り
人に腹が立ったら忍耐する心が未熟だと悟る
素朴で誠実であれば欲深い人間には相手にされず
自然を愛する人間達との輝く出会いが訪れる
あらゆる感情を捨てて自然の中に心を置いてみれば
自分自身が自然と一体となって何も悩みがなくなる
私は自然の中で生きたい
本来の自分であり続けたい
ひっそりと草の様に生きてひっそりと草の下でいつかは
身体を永遠に休めるであろう
虚栄がどうした
自分を飾って生きて何の幸せがあろうか
心が辛くなったら
心が苦しくなったら
現世の宮沢賢治でありたい私の声を聴けばいい
元気が出るから
人間よ自然に戻れ
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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