傍観者に何が分かる 悔しい想い
相田みつをさんの詩集の中に『傍観者』という作品がある
内容は「分かる分かる」 「うんうん」と頷いて同情した振りをする
しかしあなた達に真実の何が分かる
口先ばかりで・・・
そんな内容だったと思う
私も仕事柄よくそう思うことがある
毎日御神殿の前で畳に這いつくばって先祖供養から
その家族の幸せや繁栄を午前2時に起きて拝んでいる
勿論拝む前には身を清める為に水をかぶり
心をこめて暗闇の燈明だけを頼りに延々と何時間も拝むのである
時として頼まれごとがあれば雪と氷の霊山で修業する
しかしねぇ
「ご苦労さん」 「大変だったでしょう」 「いつもありがちゅ~」
ふざけるなと怒りが込み上げて来ることがある
寒さに震えながら必死の想いで命懸けで拝んでいるのに
口先ばかりの感謝ばかり
そんな軽薄な同情なんてしてくれない方が腹も立つまい
今日は弘法大師の御縁日である
同じ思いをして橋の下で泣いて寝た逸話もある
私も同じだ
悔しくて枕を濡らす夜もある
傍観者に何が分かる
一寸の虫にも五分の魂
私のささやかな魂だってたまには破裂しそうになる時だってある
朴とつで一途な性格を改めそっとそういう人達から
去ろうと決心した今日の朝
音信が途絶えたらそっと神と私は貴女から離れたと悟って下さい
それ以上のお話は何もしたくない
知らぬ間に人の心を傷つけていないか
一度考えてみることはとても大切だと思う
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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