『墓じまい』ブーム 悲しいけどそれが現実 でもそれで本当にいの
「墓じまい」ブームである
先祖代々受け継ぎ継がれて来たお墓を破壊し
どこかに永代供養をお願いしてもらうということである
後継ぎがいない
それが一番のキーワードの様だ
今のご時世当たり前なのかも知れない
墓を持てば定期的な維持管理費はかかるし
嫁ぎ先によっては九州から北海道まで貴重な時間を
お墓参りに大枚なお金をかけて来なければいけない
決して合理的ではない
だから私も一定の理解を示す
しかし私にはどうしても先祖に申し訳ない気がする
初代が墓を建てたのは流行ではなかった筈である
祖先を尊ぶ尊い心で悲しみと不安と共に遺骨をおさめた筈である
元来私の家系は武士家系であり先祖の前に行くまでに
七つの障子があり長い廊下を歩き仏壇の前には
牢獄の様な格子があり当主だけが南京錠のカギを持てた
しかも当主ひとりしかその場には立ち入れないくらい
御先祖様は尊い存在であったのである
時代は変わり今に至る
永代供養という定義は未だに曖昧である
恐らく合葬で合理的に拝まれるのであろう
○○家先祖代々を拝んでくれる筈もないと思う
自分の先祖の骨が一色たんになり探せる筈もない
合同葬を意味すると思う
先祖たちの威厳はどこへ行くのだろう
そう考えますととても深い罪にも感じる
子孫として
私のところに丸投げをお願いして来る方もいる
逆に私の説教を食らう始末だ
お墓を始末するのなら仏壇の一つでも用意なされたらどうかと
提案する
それに対して私は別家ですから必要ないと言う
先祖への感謝もなく合理的にお金をかけたくもない
それが今の人間の本性であるなら私は断固として許さない
あまりに調子がよすぎる
それで幸せになれるとでも思っているのか
そんなにこの世は甘くないと渇を入れたくなる
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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