苦労多き人生も 楽しい人生も結局はどこかでつじつまが合う

苦労を大きく分けると四苦である

生　老　病　死

それらは生きているものには避けられないものであり苦しみである

人間は生まれ老いて病になって死んで行く

そう解釈すれば一番分かりやすいだろうか

リルケが言っている様に人間は蜂の巣の細胞が朽ちる様に

病室のベッドで死んで行くのである

しかしそれが現代の死であるならば幸せは皆無である

しかし何かの幸せを見つけようとアプローチするならば

それらは全て『神の運び』なのである

苦労にある時に貴女は人生の何を学ぶであろうか

病にある時も同じである

老いて行くスピードは医学的に考えますと驚異的に速い

しかも誰しもが避けられない死が襲って来るのである

ここで重要なことは貴女の心の置きどころである

苦労を味わうことである

それは貴女を成熟させ年輪となるからだ

病には挑戦して行くべきだ

神が全てを成熟させるためにこういう苦しい道をあえて与えているのであるから

そこで貴女は必ず救われるという信じる心を持つべきだ

天命だと心を落ち着かせるのだ

ならば神は必ず救うであろう

一番厄介なのが楽を知った人間である

楽は上辺である

神のお運びではない

薄っぺらな人生を生きて何が血肉になろうか

薄っぺらなままであの世に召されて行く

だからあの世で苦労をする

そういう現実を目のあたりにしますと人間はすべからく平等なのである

この世で苦労をするかあの世で大きな苦労をするか

そういう単純な答えになる

しかし私はあの世を論じたくない

この世で幸せと不幸があるならば比率は五分五分である

幸せは長く続かない

しかし苦労も長くは続かない

人生は平等という法則で成り立っている

だから今苦難にある人はその後に来る幸せを信じるべきだ

今楽にある人はその後に来る苦難を覚悟するべきだ

何故か

この世は自然界である

必ずつじつまが合う様に仕組まれている

自然がそれを教えてくれているではないか

我々は自然を破壊した蜃気楼を信じがちだ

しかし真実は自然の方程式の中に組み込まれている

どこかで必ずつじつまが合う

これを神のお運びと言う

私はそれだけを信じて生きて来た

今は幸せです

この幸せをみんなに分け与えて行く

だから神はもっと私に幸せを回してきて下さる

こういう素晴らしいサイクルは自分の姿勢にあり

そこに神のお運びが又来るのです

信じて耐えて頑張ってごらん

必ず貴女の人生の幸せな季節が巡り巡って来るから・・・

何故つじつまが合うのか

自然の声に聴いてみよう



白鳳神社　宮司　宮川吉弘拝