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2014年4月15日 (火)

生きるということは辛くて苦しいものだ これを前提に生きなければ

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菩提樹の木の下で悟りを開いたお釈迦さまは言っている

『この世は忍土であり苦界(苦海)』であると

あのお釈迦様までそう言っているのだ

この世が楽な筈はない

人間は誰でも楽に楽しく苦しみなく生きたい

しかも病気になんかかかりたくもない

しかしそれらは死を含めて必ず私達に訪れる

人間は確実に老いて病にかかり死んで行くのである

こういう真実を前提に置いて生きてみますと

そこにはそれ程の苦でもなくそういうものなんだと

自分の心と折り合いをつけながら生きて行けます

冒頭から人生は四苦八苦の辛いものだと思えば

そこには一つの覚悟ができます

覚悟ができるから苦しい人生を当たり前だと受け入れれる

気構えと勇気が湧きます

それこそがお釈迦さまが述べたかった小さいけれども

一つの悟りなのかも知れません


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こんな小さな悟りを開ければ毎日が天国の中に在ります

苦難や苦労を前提に置いて生きてみればこそ私達は

至極の楽しい幸せを感じれる

そう感じませんか

お釈迦様は何もかもお見通しだったと感じてならないのです

芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の様にお釈迦さまへ通じる糸を

切られないように日々精進して参りたいものでございます


白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝 

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