人に疲れた時 社会に疲れた時 そんな時こそ自分を振り返れ
人が100人いれば100の考えがある
人が100人いれば100の個性がある
人が100人いれば100の素晴らしい心がある
人が100人いれば100の煩悩がある
人が100人いれば100の闘争心がある
人が100人いれば100の妬みと僻みがある
人が100人いれば100の意地悪な心がある
人は自分より勝っている才能を時には破壊しようとする
自分より勝っている人間を引きずり落とそうとする穢れた心と
同居している
それが人間の側面である
又人間は孤独を恐れる
誰かと繋がっていないと不安になる
凛として背筋を伸ばして生きて行ける強さは中々持てないものだ
だから誰彼となく群がりたがる
類は類を呼びみんな仲良くしてくれるだろうという錯覚に陥る
確かに似ているが何かが違うと人は疑問を抱き始める
そう
一緒の人間がいる筈がない
似ている様でみんなそれぞれ色々な顔を持っていることに気づく
自分が疎外されることもあるだろう
人間の群れとは単なる群れである
人間社会とはそういうものだ
いくら考えても割り切れないカオスの世界
この人はと思った人に裏切られ傷つけられる
その理由は何か
人は全て排他主義なのである
自分と少しでも合わないところがあると邪魔になるのだ
だから嫌がらせがある
自分は何も間違ってはいないのに
孤独な気持ちになって行くだろう
自分は何者なのかを見失うこともあるだろう
しかし人は貴女を傷つけることをやめはしない
そう
下手に出れば服従を要求して来る
上手に出れば貴女を貶める策略をめぐらす
しかし天はいつも鳥になって貴女を見つめている
貴女が誰に何をされているのか全てお見通しである
それなのに貴女は天を信じようとはしない
だから人間に疲れ社会に疲れ一人でもがいて眠れない夜を過ごす
もし貴女が本当に真面目で誠実であるならば差し伸べる手が
貴女に差し向けられるであろう
それは天の意志である
私が貴女に手差し伸べるであろう
そして私は貴女の心を癒す
傷だらけの天使なのだから
こんな小さな山菜でも土を押し上げて頑張っている
力強いこの姿を見せてあげよう
人間の心は穢れている
そして意地が悪い
この社会も穢れている
人に優しくないのだ
それが現実というものである
いろはにほへどちりぬるを(色は匂えど散り去る)
それが人間である
悪行をなした人間はその報いでもっと大きな悪に押しつぶされて
この世を去るだろう
富裕層であって今が幸せとばかりに質素を忘れた者は幾つもの
病を今作っていることを忘れてしまっているだろう
華美な衣装をまとい病になる飽食という落とし穴にはまってしまっているのだ
人間は今とばかりに咲く花に等しい
しかし花が散る時は一瞬だ
リルケが言う様に人間の細胞が蜂の巣が朽ちて行く様に侵されて
病の床で息を引き取るのだ
人はそれを自業自得だと嘲笑う
何故か
人間というものは「人の不幸は蜜の味」なのだから
それを知らずに私を見なさい
私は綺麗でしょうと言いなさい
そんなゾンビみたいな人間が増え続けている
老いと病に向かっていることも知らずに
そういう様な人間でない人間がこの世にはびこっている
貴女に告げたい
貴女は何も間違っていない
この世が狂い始めているのだと
人も社会も全てだ
軸がぶれていることに人は気付いていないのだ
戦争よりも怖ろしいことが起きていることに誰も気づいていない
だからもし貴女が今苦しかったら私のところへ来るがいい
ここには人も社会もない
唯大いなる自然が貴女を迎い入れるであろう
今迄貴女に何もなかったかの様にそこは静かな空間である
ここに来れば貴女はどの道を歩めば一番幸せかを発見できる
大きく深呼吸しながら真っ青な天と会話ができる
そして本当の貴女を取り戻せるだろう
人間は砂漠に生きて蜃気楼を見て生きている
そういう架空な世界で生きている
自然を眺めるがいい
自然に生きるがいい
貴女の心はスミレの様に可憐で素朴で美しいことに気づくから
自然を眺めていては何の進歩もない
自然と共に生きて初めて自分の本当の美しさを貴女は悟るだろう
野に咲く花でいいじゃないか
野に咲く花が一番強くて柔らかで美しい
人間も社会も忘れ切れ
貴女は貴女らしく
こんな気取った花には決してなるな
一瞬だけ人に
愛でられて直ぐに切り花にされてしまうから・・・
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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