私のサラリーマン時代 回想 背負うということ
サラリーマンらしくないサラリーマン
若干28歳で社長室長
世界の大手企業で本社は東京
7人の秘書と共に仕事をしていた
大学を卒業して入社以来休んだことはない
残業は賃金無しの朝まで
今ならブラック企業ならぬブラックサラリーマンとでも
言われるのであろうか
とても他の社員諸君にはそう意味では嫌がられていたと思う
休む時は休んで欲しい
有給休暇もとれないじゃないか
君のせいで
昼食も1時間と決められていたが食べたらさっさと帰って来て仕事
飯もろくろく食えないじゃないか
君のせいで
要は自分達がさぼっているとかやる気がないと見られるのが
嫌なのである
仕事帰りに居酒屋でも行こうと言われることも多々あったが
所詮は飲んだ勢いで上司の悪口ばかり行っている諸先輩達に
嫌悪感を覚えてそれ以降は一度も行ったことはない
CEOにも何も臆することなくズケズケとものを言う
いつ首にしてもいいですからと言いながら
『北海道のサムライ』とあだ名をつけられた
巨大な組織ですから私の報復人事も有名になった
情け無用の人間だと思われていた
何でそこまで頑張れたのか
何故そこまでやったのか
その答えは貧乏で育ったからです
仕事でのし上がるしかなかった
この世は闘争社会
すっぱりとそう割り切って戦おうと思った
孤独な一匹狼
誰のために
それは家族のために
そう
男は何かを背負って生きて行く強さがなければならない
背負う迫力がないから上司の顔色ばかりうかがう様になる
首を恐れるから首になる
評価を気にするからいい子になろうとする
無駄な冒険をしようとしない
人生の崖っぷちに追いやられた私には何も恐ろしいものがなかった
人の妬み恨みも悪口も平然と受け流せる人間に育った
あれから幾年経ったであろう
上司達は単なる孤独なお爺ちゃん
既に亡くなった人もとても多い
同僚達は皆リストラで職を探しているそうだ
私のサラリーマン時代
敵が多い様に見えるがせいぜい20%くらいなものであろうか
後80%以上が私を支えてくれた心からの友たち
人の先をいつも突っ走っていると人はこの人間には勝てないと思う
だから私の後をみんなついて来る
私の周到な戦略が人の心を打ったのです
生意気ですが私はまだまだ伸びると宣言しておこう
私には大きな夢がある
その夢を叶えるために未だに走り続けている
少年の様に
しかしねぇ
今頃になって居酒屋でみんなと語り合いたくなったり焼き鳥でも
食べながら話し合ってみたくなるんですよ
もう高級料亭などごめんだ
本当はね
人よりいっぱい休みたかったし残業なんてまっぴらごめんだ
しかし人間には燃えて生きる時期って言うのが必要なんだよねぇ
今頃になって普通のサラリーマンになって新橋辺りで
酔いしれるサラリーマンの皆さんに郷愁を感じるのです
どうやら人生どこかでつじつまを合わせないと幸福感は
得られない様だ
あ~
ガードレール下の屋台で酔いしれ上司の悪口を声高に言っている
酔っ払い親父になってみたい
お~い親父
ビールが足りねぇぞ~
焼き鳥とおでんの卵とツブくれやぁ~
ハハハ・・・
叶わぬ夢でしょうかね(●^o^●)
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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