『手打ちそば』 白鳳神社の歴史を継承する 巫女たち
白鳳神社の文化の一つに『手打ちそば』がある
元々『直会(なおらえ)』という神の御神事が終わった後
ご神殿にお供えされたものをみんなで頂く行事
その最後に出されていたのが起源と記されている
今では御神事に関係なく信者さんたちに振舞われる
朝の粉打ちは早朝より始められる
今回はつなぎの粉も含めて全て北海道のそば所 幌加内産に拘ってみた
私も粉屋さんに行って最高級のものをお願いした
同じ粉でもランクが色々とある
粉が見事なお団子に変身
水などにも拘りがある
それよりも天候の湿度によって随分と出来上がりが違うので
細心の注意を払う
ここで味や艶が決まるといっても過言ではないだろう
ここで先ほどの団子を棒で均等に平たくして行く
ここまでは中々の重労働である
それから専用の包丁で切って行くのだが切り方次第で
決定的にそばののど越しが違う
大変繊細な部分である
この様にして代々巫女たちの手によって継承されてきた
『そば振舞い』
そばの豊作を願う行事から始まり収穫後は「細く長く」という意味で
信者さんたちに振舞われてきた
この歴史を『文化』と言っても過言ではないだろう
女性たちのたゆまない努力に支えられて継承されているのである
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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