玄関前 そこは気持ちを変える結界 大きな深呼吸と共に
神道に於いて『結界』とは聖なる領域と俗なる領域を分け
秩序を維持するために区域を限るという意味である
私達は世間という荒波と突風の中で生きている様なものではないだろうか
辛い目に遭ったり苦しい目に遭ったり悲しみが襲って来たり
とても耐えがたい人間関係に翻弄されてみたり
決してそこは楽しみばかりの世界ではない
私にとっての結界は玄関である
家庭は唯一自分らしくなれる聖なる領域であり港である
そこにまで暗い顔を持ちこみたくはない
玄関という結界の前で大きく深呼吸して自分の心を鎮める
全てを祓い清め明るい笑顔の自分になる
声も出ない位に疲れていても背筋を伸ばして大きな声で
「ただいまぁ~」と満面の笑顔で玄関を開ける
みんなが明るい笑顔で「お帰りなさい 今日もお疲れ様でした」
いやいや疲れてなんかいないよ
今日も素晴らしい一日だった
楽しかったなぁ~
これ以上楽しそうにすると逆に何かあったんだなと家族が心配する
このほどほどの感じが家族にとっては一番心地が良さそうだ
男は家族の幸せのために働かなければならない
身を粉にしてずって這って泥にまみれて働いている姿を
家族に見せてはならない
いつも快活に楽しそうにしていてちょっと威厳がある男って
とても素敵だと思う
スープの香りとみんなの笑い声
これほど癒されるものはない
だから私の話題はいつも今日のことではない
心して未来の楽しい夢や希望を話の話題にする
いつの間にかその夢が全て現実になっている
否 家族のために現実にして来たのだ
男は命を惜しがってはならない
男は家族のために死ぬ覚悟で生きるべきだ
何故かって?
世の中で苦労を積んで来たからさ
世の中で一番信じれる人達がいる場所
それは家族ではなかろうか
世間でもみくちゃにされて生きてきてそれだけは間違いないと思う
家庭は男の心の港
家族は私の命より大切な存在
それが私の家庭と家族論である
ささやかな男の強がりかな(苦笑)
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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