過労で倒れて病にある人の心が沁み入った 負けるなみんな
遂にというか誰もが想像していたように過労で倒れた
免疫力もかなり落ちているのか身体中に風邪の細菌が
巡り歩いている
全身症状に加え急性副鼻腔炎や中耳炎などを起こし
あらゆる部分的な痛みも大変辛かった
歯にまで痛みが放散しその痛さは相当なものだった
細かい検査をしたが結局の答えは過労と風邪
体が重くて動かない
ベッドから起き上がれない
関節と筋肉痛で畳に座ることもできない
この半年間睡眠時間は2~3時間
朝早くから深夜に至るまで
否 徹夜してまで頑張ったつけが来た形だ
無理を承知で頑張ったのだがそこには努力賞もなく
身体に跳ね返りが来ただけだった
ベッドの上に横たわりながらただ茫然と空を見る
みんなのためにこんなに頑張って頑張って答えはこれである
大地も空も雲も何もなかったかのように静かで心地よさそうだ
何を一人で力んでいたんだろう
身体の事も振り返らずに家族の事も振り返らずに唯一目散に
目標に向かって突っ走って来た
確かに結果は残せた
しかしもう一つの大きな目標が来年初めまである
結果ばかりが気になる
だから結果を出そうとまた無我夢中に頑張ってしまう
性分だから仕方がない
でも体を壊してしまっては何の幸せがあろうか
家族を悩ませる原因を作っているようなものではないかと
自分の心に言い聞かせる
もしかして私は家族の事も顧みない大罪人なのかも知れない
確かに何も悪いことはしていない
それでも無茶はしたことになる
やっぱりどこか成熟していない自分を感じる
それに比べて今病に倒れ病院のベッドに横たわっている方々の
心の中はどうであろう
たかだか過労と風邪であがいているくらいのものではないだろう
特にICUで寝ている人たちのことを考えたら胸が張り裂けそうになった
みんな懸命に病と闘っている
その心はいかばかりの痛みであろうか
人の心の痛みを奥深く洞察できる人間となってそういう心のケアも
しっかりと出来る神職であり人間であらなければと感じた
そう考えると私もいい経験だったのかも知れないと思う
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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