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2014年12月29日 (月)

神の怒り 人間はみんな都合がよすぎる 自分だけ良ければ

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これはまるで芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』のようなお話でございましょう


なんとか今回だけは助けてほしい

あの人よりも私を先に助けて

霊山に登って欲しい

あれも頼む 

これも頼む


皆さん余程人を蹴落としても救われたいようでございます


私が拝むのは当たり前

ほんの少しの足しにでもしてと数千円頂いたって霊山までの

往復費のお金にも足りない

それでいて他の人のお願いをお断りさせて十数時間も

私を拘束する

全く以ていくらボランティア神社とは言え私の財布から

出す実費で生活も苦しくなってしまう


その時である

ついに神が怒った


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神も救う人を選ぶから誰のためにも霊山に登ってはならぬ

ここまで

全てはここまで

大義であったのぅ~

稲光と落雷とともに神は去って行った


神に呼ばれなければ霊山には行けない

そういう霊験あらたかさを人は知ろうとはしない

まるで本能むき出しである


我先に

我先に・・・


そう

神の怒りとはその人を見放す場合がある

今の私に言える言葉があるとするならば

日本には八百万の神がおられるのでそちらにお願いしてみれば

どの神かが救ってくれるかも知れないということだけである


ありがとうも言えない人間

貪りの心の人間

社会一般常識のない人間

そういう人間たちは勿論論外でありますが・・・


白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝 

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