『奢れる者久しからず』 初心を忘れて人徳を失う
庭の池に咲いたスイレンの花
メダカが泳いで可愛らしく涼しげだ
花もメダカも奢ることなくただ静かに生きているのである
人間は最高に嬉しい時に気をつけなければならない
想いが叶ったその時から崩壊が足元から既に始まる
その理由は地に足がついていないからだ
いわゆる初心を忘れて人の心の中を見ようとはしなくなる
人はその人の名誉を称える
人はその地位を素晴らしいと喝采する
そんなことがある筈はない
名誉なんてうわさに過ぎない
地位は一時のもので誇らしげにしているその人が
いつどうなるのか次の地位に立つ人は誰だろうとか
そういうことに人間は興味を持っているのである
だから本人は知らぬ間に『裸の王様』か孤島の人になっていることを
後から知ることになる
それこそ笑い話の種にされてしまう
初心を忘れれば
人のために生きなければ
いつまでたっても『人徳』というものができない
人は最後には『人徳』について来る
そのことだけは夢うつつにも忘れてはならないのである
それが人生というものであり人間というものであるのだから
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
« 人間の品性品格は苦難の時に分かる 本物を見分ける力 | トップページ | ブログや公式HPを見ている皆様へ ツイッターも見てね^^ »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 喧噪の中で凛と生きる (2017.03.12)
- 『花便り 菖蒲編』 ~巫女綴り~(2015.06.28)
- 神社にお越しの際は予約を入れて下さい 陰陽道(2017.01.03)
- 薄荷(はっか)の日 北の国から爽やかに ~巫女綴り~(2015.06.20)
- 境内咲いたに純白の芍薬 ~巫女綴り~(2015.06.17)