飛行機の想い出 そこには人生の軌跡がある
いつから飛行機に乗ったか記憶は定かではない
しかしある目標を以って乗ったのは高校生の時だ
とにかく東京に並々ならぬ興味があった
何故人は皆東京へ向かうのか
ひと旗あげたいなら東京へ行け
国際都市東京
色々な情報が私に興味を持たせた
大学の時は東京で働こうと思って会社巡りをした
しかし単なる会社巡りではない
有名会社の社長やCEOと話をしたかった
国会議員などもそうだ
友達はみんな馬鹿にしたが人間はやる気だね
大物たち全員に会えた
そしていざ社会人
人脈作りに奔走する
何をしたかったかは何も無い
唯 人脈さえあれば何とか生きて行けると思った
とにかく向う見ずの私は色々な人と会い若干28歳で時の最大手の
社長室勤務を命じられる
30代で商売を始めるが馬鹿儲けしてしまった
その時はお金が新聞紙に見えて何もかもが満たされて人生の面白みもなく
全て先輩達に会社を引き継いで頂いた
帰りも飛行機
函館空港の上から見た街は畑だらけでこんな田舎で何ができるだろうと悩んだ
でも考えた
東京を拠点にして生きていれば世界が広がる
だから今も拠点はあくまでも東京だ
出張ばかりで飛行機はまるでマイカーだ
しかし私が一番求めていたものは何なのか
人間という存在を知りたかった
神仏は本当に存在して救ってくれるのだろうか
成功を求めたのではなく根底にはそれを知りたいという熱烈な
魂のマグマが躍動していた事に気づく
それからまた岩木山を始め霊山へ登る
人は私を馬鹿と言う
自分でも自分自身を馬鹿だと思っている
お陰様で「修行貧乏」だ
しかしこれ程の私らしい生き方はないと思っている
馬鹿に生まれて馬鹿の様に生きて馬鹿のまま死んで行く
飛行機を見るといつも思い出す
私の人生の軌跡を
しかし何も後悔なんて無い
これが私の生きる道
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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