神社を守るという事は大事業である 春と冬の風景から
神社の境内整備には考えられない程のお金がかかって来た
よくやって来たものだと振り返る
当神社は全国の人を救う神社であり村の鎮守様ではないので
こちらには信者さんが多くは無い
終いに男手はない
遠方の数名を抜かせば99%が女性の力で維持されている
その辺は一風変わった神社であるかも知れない
女性総代 女性役員 女性信者さん崇敬者さん達がこの神社を
お金を出し合って成り立たせている訳です
神社の修復にあたっても随分とご協力願った
これからの信者さん達はそういう重荷がないから羨ましい限りである
冬になれば雪かき業者に頼まなければ結構な面積である
女性総代が除雪費を出してくれるから助けられているものの
総代さんには大変申し訳なく思っている
本当に観音様の様にお優しいお方なのである
春になれば神社の周りは森林だ
余計な雑木は森林組合の方々に切って頂いたがやはり神社の周りは
森林には変わらない
春めいてまいりましたら遂に人を襲うギャング達が出て参りました
そう
『スズメバチ』です
いくら共存共栄を探っても無理でした
巣が近いと信者さん達や参拝客やとにかく神社に来る人達を
刺すのですからこちらとしては黙ってはいられない訳です
こちらも普通の消毒会社では全く対応できずに行政に相談しましたら
『スズメバチハンター』を紹介してもらいました
そう
普通の消毒会社は巣を発見できなかったり昼に駆除してしまう
夜になって皆が戻って来た時にやらないと唯スズメバチ達を
拡散しているようなものなんです
直ぐにお引っ越ししていたちごっこ
そこで儲けられても困る訳ですね(苦笑)
ここにもまたお金がかかる
神社を守るのは大変な事です
収入は少なくとても私一人ではやって行けません
やはり総代さん始め役員の皆様がいなければ成り立って行かないものなんです
今回も結局は総代さんと神社の割勘です
信者崇敬者様達に迷惑をおかけしない為に他にはお知らせしておりません
日本の文化や伝統をお守りさせて頂き人を救うなんて大変素晴らしく聞こえますが
中々裏舞台では大変な苦労をしております
これが神社人の宿命なのかも知れませんね
「俺がやらなきゃ誰がやる」
「神を守ってあげなければ」
そういう男性が出てこない世相が悲しく思える今日この頃であります
白鳳神社 宮司 宮川吉弘拝
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